ミネラルウォーターについて、調べてみました。

ミネラルウォーターとは、容器入り飲料水のうち、地下水を原水とするものを言います。日本では特に、原水の成分に無機塩添加などの調整を行っていないものは、ナチュラルウォーターナチュラルミネラルウォーターと呼びます。一方、原水が地下水でないものは、ボトルドウォーターと呼び、これらの区分については、農林水産省がガイドラインを定めているとのことです。

最近では「自然である」や「健康に良い」として、世界的にも愛飲者が広く存在します。ミネラルウォーターとの名称から、ミネラルを多く含んだ飲料水のことと思っている人も多いのですが、ミネラルウォーターにはミネラル成分の品質規定があるわけではありません。

市販品では、ミネラルの取得による栄養補給という面よりも、各地の名水や大自然のイメージを前面に押し出しているものがほとんどです。もっとも、ミネラルウォーターに含まれる程度の量ではミネラル摂取の効果は全く期待することはできないそうです。基本的に水であるため、大量に摂取すれば摂取するほどに尿の量も増え、それに伴ってミネラル分も吸収した傍から排出されます。ミネラル分はきちんと食事から摂取した方が良いということになりそうです。

以前は単に風味の良い水として販売されていたミネラルウォーターですが、近年においてバナジウムが糖尿病抑制効果があるとして、このバナジウムを含む地下水が健康食品の一種として販売されています。なお、このバナジウムの糖尿病抑制効果には明確な裏付けがある訳ではなく、あくまでも「そのような説が発表された」という段階なのですが、早くも多くの中小の健康食品メーカーがこれらバナジウムを含む地下水の販売を行っている模様で、既に大手清涼飲料水メーカーの一部にもこれを扱う所が見られます。

ひとくちにミネラルウォーターといっても、厳密に分けると以下のようになるようです。

<ナチュラルウォーター>

特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、加熱、殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの。

<ナチュラルミネラルウォーター>

ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)をいう)を原水としたもの。

<ミネラルウォーター>

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的などのためにミネラル調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合などが行われているもの。

<飲用水、ボトルドウォーター>                                   ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のもの。

選ぶ基準は人それぞれですが、やはりおいしいと感じるものが一番飲み続けられますよね。