地球に存在するのうち、97%が海水と言われています。 海水は当然のことながら、飲料水として使うなどといった私たちの生活には適していません。 つまり、残り3%の淡水が、私たちの生命を支えているのです。しかし、この淡水も、北南極の氷や雪であったり、地中深くに潜む地下水であったりして、 現実には使い物にならないなのです。それらを差し引くと、実際に使える水は、全体のわずか0.0001%とさえ言われています。

お風呂の浴槽一杯が地球だとすると、私たちが使える水はそのたった一滴。いかに水資源が大切かが分かります。

一方、水は生物の主要成分であり、生物の重さの6080%は水の重さだということです。
 私たちの体の構成要素でもっとも大切なひとつである原形質は、脂肪、炭水化物、タンパク質、塩およびそのほかいろいろな物質が 水にとけたもので、これらの物質の水溶液からできています。
 水はこのように、私たちの体にとって、とても大切な要素を形づくる働きをしてくれており、これらの物質を運んだり、くっつけたりばらしたりといったことにも、密接にかかわっています。私たち人間を含む、動物の血液や植物の樹液は、栄養物を運び体から要らなくなったものを分解して取り除く働きをしてくれています。また、水はタンパク質や炭水化物のようなひじょうに重要な物質の代謝や分解の鍵(かぎ)となる物質でもあります。

そうしたなかで、私たちは当たり前のように水道の蛇口をひねればお水が出てきてくれるという暮らしをしています。このことは実は、とても贅沢なことなのですが、あまりにも当たりまえすぎて、誰もがそのことの大切さに気づいていないのではないでしょうか。
ある日、蛇口をひねってもお水が出てこないとなったら、どれだけ困ることになるか想像してみて下さい。
 私は一度、断水で半日水道が使えないことがありましたが、ものすごく不便な思いをしました。洗面、トイレ、シャワーすべて使えないという状況ですと、ただもうじっとしているしかありませんでした。今、様々な形で普及しつつあるウォーターサーバーが私の家に当時あったなら、あんなに不自由な思いはしなかったかなと、思います。

お水がいかに私たちの暮らしにとって、大切な役割を果たしているかということを改めて見直しつつ、ひとくちにお水といってもいろんな種類があること、わが国にも素晴らしい天然水という資源があることを紹介していきたいです。